女流能楽師・宮内美樹さんがご案内、そうだったんだ能楽!PARTⅡ

女流能楽師・宮内美樹さんがご案内、そうだったんだ能楽!PARTⅡ

~基礎知識不要、観て聴いて感じる(触れる)能楽講座~

 

昨年秋のカマゾウ講座で好評を博した観世流シテ方能楽師、宮内美樹さんによる面白講座第二弾です。前回の講座を聞かれた方も聞かれていない方も、能を見たことがない方も楽しめる能楽講座です。

 

【今回の講座について宮内能楽師のメッセージ】

「和製ミュージカル」である能楽は、室町時代に観阿弥・世阿弥父子が大成させた歌舞劇です。能楽を構成する「謡、舞、囃子、能面、能装束」には、日本人の美意識、智慧、道徳、価値観、歴史観、武士道、信仰心(仏教、神道、陰陽道)という古代からのありとあらゆる感性が織り込まれ、総合芸術として650年もの間生き永らえています。

どんな芸能でも様々な分野に細分化されるように、能楽も5つのカテゴリーに分類されます。江戸時代までは、神事である「翁(おきな)」を演じてから、以下の全5種類を狂言を挟み順番に一日がかりで上演していました。

 

1、神がこの世に来臨して平和な世を祝福する、「脇能物(わきのうもの)」

2、地獄から武将の亡霊がこの世に戻り、自らの最期や死後の苦しみを語り、救いを求める、修羅物(しゅらもの)

3、美しい女性が優雅で美しい舞を見せる、鬘物(かづらもの)

4、雑能物(ざつのうもの)は、他の4つのグループに入らない演目で、人情物、仇討ち、中国が舞台のものやドロドロ愛憎劇などが含まれます。

5、鬼や霊獣が登場する、切能物(きりのうもの)

 

今回の講座では、これら能楽の全体像、並び順の理由などを、能面や映像を交えてお話しします。前回同様、能のこぼれ話、能楽師の日常、演じる時の心意気や能面、装束のミニ知識など、舞台裏の話や、参加者からのご質問にもお答えしながら進めたいと思います。能楽の基礎知識不要なのでどんな質問もご遠慮なく。

次回以降、これらの分類の能の曲たちをもう少し詳しく知っていただけるような講座を計画中です。

 

【日時】

2019.7.6(土)10:0012:00

 

【参加費】

会員 ¥2.200

一般 ¥2.500

*手ぶらでお越し下さい。

 

定員 

12名様

 

 

 【申し込み方法】

こちらのフォームに入力いただくか、かまくら駅前蔵書室カウンターでお申し込み下さい。

先着順となります。

 

【能楽師・宮内美樹さんご紹介】

公務員としての日々を送っていたある日、偶然能楽に出会い、職を辞して住み込み修行開始、2011年に能楽師として初舞台。

現在、能楽堂での舞台公演をメインに、お弟子さんの育成、普及講座、東日本大震災被災地復興祈願公演、堪能な語学を生かして外国人への能楽通訳ガイドも務めておられます。

剣道六段、薙刀三段。趣味はスカイダイビング、公演後に食べるアイスクリームが最高、という能楽師さんです。(脩瀞会ホームページhttps://www.shuuseikai.jp/

 

 

<ランチ会も/先着順>

 

終了後、宮内さんを囲んでのランチを計画中です。1230分から14時まで、鎌倉駅近くのお店で会費2000円程度です。ご希望の方は講座申し込みをされる際に併せてご連絡ください。申し込みが多い場合は先着順で締め切らせていただく場合があります。