3階から三味の音が降り注いだ

ベン・ベン・ベン・・・

 

梅雨入りしているというのに雨が降らない鎌倉。カマゾウ前の小路カマホンアレイに三味線の音が降り注ぎ、道行く人がみんな見上げていました(笑)。

 

なんとカマゾウ初の「大人の三味線講座」が開かれたのです。先生は鎌倉で生まれ育った荻江寿愼さん。江戸時代発祥の三味線音楽で国の重要無形文化財である「荻江節」の家元に生まれ6歳で初舞台、普段は国立劇場や歌舞伎座などが舞台となっていますが、地元での普及も視野に入れ活動しています。

 

「三味線」は知っているけれど、なかなか聞く機会も、ましてや触る機会なんてないなのが普通ですよね。

 

今回はカマゾウの法人会員COCO-HOUSEさまに主催していただき、募集を初めるとあっという間に満席に!

実はみなさんこんなチャンスを待っていたんだ!と実感しました。

 

さて、先生には生徒さん用に9竿の三味線をご用意いただき、ワークショップのスタートです。

 

知らなかった世界にご案内いただく入り口のお話にすでに興味津々。そして目の前に置かれていて“オアズケ”状態だった三味線を手に。持ち方、構え方から一つ一つ教えていただき、意外に重かったバチを手に絹糸の玄をつま弾きます。

 

バチを持つ手首を90度に折っているなんてテレビなどで見ているときには気づかなかった発見。つい力が入ってしまいます。でも、先生のアドバイスを聞きながら、みなさんいつのまにか集中しています。

 

途中休憩をはさみましたが、その間も質問が絶えないほどでした。

そして、「さくらさくら」の「見わたす限り」までの6小節を全員で弾くことができ、みんな笑顔に。

 

 

「いつの間にか集中していて驚いた」「清々しい時間だった」「聴く一方だったのが音を出してみての気づきがあった」などの感想とともに「禁断の世界に足を踏み入れてしまったかも」という声も(笑)。

 

最後は先生による謡曲「八島」の演奏に魅了され終了となりました。

 

先生、参加のみなさん、そしてCOCO-HOUSEさまとスタッフの上岡さん、ありがとうございました。

 

今回キャンセル待ちの方もいらっしゃったので、また開催していただくつもりです。お楽しみに!